2020/05/09 13:09




ーまな板の形についてー

先ほど『商品紹介②』でもまな板の形のメリットを少し書きましたが、もうちょっと掘り下げてみたいと思います。

近年、まな板は様々な形が増えています。丸型や取っ手が付いているタイプの物、まな板が立てられるように細工しているものまで。。

しかし、少し前までは長方形の物がほとんどでした。
では、なぜ四角の「長方形」のまな板が多いのでしょうか。

そもそもまな板にここまでこだわるのは、日本人くらいなんです。もちろん海外でもまな板はありますが、ここまで種類も無いですし、消耗品という事で高価な物も少ないです。

なぜ海外ではまな板が重要視されないかというと、包丁を使う習慣が少ないからです。無いわけではありませんが、ハサミで調理したり、手でちぎったりするのが一般的です。あくまでまな板は「キッチンが少しでも汚れないようにする」というのが前提なので、薄いプラスチック樹脂の物が多く普及しているのだと思います。



では、本題に戻りまして。なぜ四角く「長方形」のまな板が多いのでしょうか。

その理由は、日本人の食生活にあります。
お寿司の文化が日本独自であるように、日本は海外でも数少ない、魚を生で食す文化を持つ国です。

日本では一般家庭でも魚をおろすことが多く、その際まな板が長方形である方が捌いた時に都合がいいから長方形の四角いまな板が浸透していったと考えられています。

海外では、冷凍の切り身等が多い為、まな板が長くある必要が無いと考えられますね。


終わりに、、

長々と書いてしまいましたが、百貨店での販売をしているとここまで細かい話が出来なくて…
そもそも知ってても得することは少ないです(笑)

ですが少しでも自分の使う、購入検討している道具を深く知ることで、少しでも愛着持って長く使って頂けるのではないかなと思い書かせて頂きました。

道具選びが少しでも楽しくなりますように。



工房なるみ
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